営業日報の書き方
営業日報は、その日の営業活動と案件の状況を報告する書類です。一般の業務日報と違い、営業日報には2種類の情報が混ざります——活動量(何件回ったか)と案件の進捗(どこまで進んだか)。この2つを分けて書くと、忙しいのに成果が出ていないときの原因が見えやすくなります。
営業日報の書き方 5ステップ
- 日付と担当者名を記入する
- 訪問件数と架電件数を記録する(活動量)
- 活動内容に、訪問先・用件・話した内容を書く
- 成果・進捗に、案件ごとの段階と受注見込み(金額・時期・確度)を書く
- 明日の予定に、次のアクションと支援してほしいことを書いて提出する
記入項目の書き方
- 訪問件数・架電件数:数字で書きます。行動が足りないのか、成約率が低いのかを切り分ける材料になります。
- 活動内容:どこを訪ね、誰と何を話したかを書きます。メールでのやり取りも、必要ならここに書きます。
- 成果・進捗:「初回訪問→提案→見積提出→稟議中→受注」など、段階で表します。受注見込みは金額と時期に確度(高・中・低)を添えると、予測しやすくなります。止まっている案件や失注も、その理由とあわせて書きます。
- 明日の予定:案件ごとに「誰が・何を・いつまでに」を書きます。同行してほしい、価格の相談をしたいなど、支援してほしいこともここに書きます。
書き方の注意点
- 活動量と進捗を分ける:訪問が多いのに進捗がない場合は、訪問の進め方を見直すきっかけになります。両方を並べると原因が見えやすくなります。
- 進捗の段階をそろえる:「提案中」の意味が人によって違うと、集計しても実態が分かりません。段階の定義を決めておきます。
- 失注を隠さない:失注理由は次の提案の材料です。書いておくと、同じ理由での失注を防ぎやすくなります。
- 数字を盛らない:受注見込みを高めに書くと、予測が外れて計画が狂います。確度を正直に書くほうが、支援を受けやすくなります。
- 顧客情報の扱い:面談者の氏名や連絡先など、特定の個人を識別できる情報は個人情報にあたります(個人情報保護法2条)。取引先の社内事情なども含め、日報を共有する範囲を決めておきます。
- 書く時間を短くする:日報に時間がかかると営業の時間が減ります。項目を絞り、短時間で書ける形にします。
よくある質問
Q. 営業日報と業務日報は分けるべきですか?
A. 営業職は案件の進捗管理が必要なため、専用の様式にすると使いやすくなります。同じ内容を二重に書かせる運用は避けてください。
Q. 訪問できなかった日は何を書きますか?
A. 資料作成や電話も活動です。動けなかった理由(移動、社内対応)を書くと、時間配分の問題が見えます。
Q. 受注見込みはどのくらいの精度で書きますか?
A. 高・中・低の3段階など、人によって判断がぶれない程度の分け方にします。細かく分けすぎると、記入の手間が増えます。
参考(2026年10月時点):e-Gov法令検索 個人情報の保護に関する法律(第2条)