レジ締め報告書の書き方
レジ締め報告書は、営業終了時にレジ内の現金を数え、記録上の金額と合っているかを確認する書類です。狙いは売上の集計ではなく差異をその日のうちに見つけること。日をまたぐと原因を追いにくくなるため、金額の大小にかかわらず毎日締めることが管理の前提になります。
レジ締め報告書の書き方 5ステップ
- 営業日と担当者を書く
- レジの精算をして、現金・カード・その他(QR等)の売上と合計を書く
- レジ内の現金を金種ごとに数える
- 釣り銭準備金とレジ内現金を書き、過不足を出す
- 過不足があれば理由を書き、精算レポートと一緒に保管する
記入項目の書き方
- 営業日・担当者:締めた日と、数えた人。別の人が確かめたら、署名欄に書いてもらいます。
- 現金売上・カード売上・その他(QR等):レジの精算レポートの数字を、決済の手段ごとに書きます。
- 売上合計:三つの合計。自動では出ないので、足して入れます。
- 釣り銭準備金:開店時にレジに入れておいたお金。毎日同じ額にしておくと、計算が狂いません。
- レジ内現金:締めの時にレジにある現金を、金種ごとに数えた合計。金種ごとの枚数をメモに残すと、数え直せます。
- 過不足:レジ内現金−釣り銭準備金−現金売上。プラスなら多い、マイナスなら足りない。自動では出ないので、計算して入れます。
- 過不足の理由:分かった原因を書きます。分からなければ「不明」と書き、隠しません。
書き方の注意点
- よくある差異の原因:①釣銭の渡し間違い ②レジ打ちの金額誤り ③返品・取消処理の漏れ ④両替の記録漏れ ⑤売上以外の入出金。まずこの5つから確かめます。
- 過不足を隠さない:差異は「現金過不足」として記録します。会計上は一旦その勘定で処理し、原因が判明しなければ決算時に雑収入または雑損失へ振り替えます。自腹で埋めると、原因が分からなくなります。
- 数える人と記録する人を分ける:同じ人が完結すると、誤りも不正も見つかりません。可能なら二人体制にします。
- キャッシュレスは別管理:クレジットや電子マネーは現金として手元に残りません。決済手段別に売上を分けてから現金部分だけを照合します。
- 繰り返す差異は仕組みを疑う:同じ担当者・同じ時間帯で差異が続くなら、操作手順や機器の設定に原因があることがあります。個人を責める前に手順を見直します。
- 締めた記録を残す:レジの精算レポートと本報告書を対にして保管します。差異の原因を後から追うとき、記録上の数字と実査額の両方が揃っていないと検証できません。
よくある質問
Q. 数百円の差異でも記録すべきですか?
A. 記録します。金額の大小ではなく、差異が出た事実と原因を追う習慣が管理を支えます。
Q. 過不足を担当者に負担させてもよいですか?
A. 労働基準法16条は、労働契約の不履行について違約金を定めたり、損害賠償の額をあらかじめ決めておいたりすることを禁じています。また賃金は全額を払うのが原則で、労使の書面の協定などがなければ差し引けません(24条)。一律に担当者に払わせる運用は避けます。
Q. レジ締めは何分くらいかかりますか?
A. 店の規模や金種の数で変わるので、決まった目安はありません。金種を数える順番と書く欄の順番を揃え、毎日同じ手順で行います。それでも長くかかるなら、手順か様式を見直します。
参考(2026年11月時点):労働基準法(e-Gov法令検索)