商談記録の書き方
商談記録は、顧客との打ち合わせ内容を記録し、次の一手につなげるための書類です。会議の内容を残す議事録と違い、商談記録の目的は受注に近づいたかを判断することです。話した内容を並べるより、課題・予算・決裁者・時期の4つがどこまで分かったかを記録すると、次に何を聞けばよいかが見えてきます。
商談記録の書き方 5ステップ
- 商談日・顧客名と、出席者(先方の面談者と自社の同行者)を記入する
- 議題を書く
- 商談内容に、先方の課題と、予算・決裁者・導入時期の把握状況、こちらが伝えた内容と先方の反応を書く
- 商談結果(合意したこと・保留になったこと)を書く
- 次のアクション(誰が・何を・いつまでに)を決めて記録する
記入項目の書き方
- 出席者:先方の氏名・役職・部署と、自社の同行者を書きます。決裁権があるかを見極める材料になります。
- 商談内容(先方の課題):相手の言葉のまま記録します。こちらの解釈に置き換えると、提案がずれやすくなります。
- 商談内容(予算・決裁者・時期・競合):予算の目安と予算化の時期、最終的に誰が決めるか、いつまでに必要か、他社と比べているかを書きます。面談相手が決裁者とは限りません。
- 商談結果:その場で合意したこと、保留になったこと、先方の宿題を分けて書きます。
- 次のアクション:「誰が・何を・いつまでに」を書きます。ここが空欄だと商談が止まりやすくなります。
書き方の注意点
- 4項目を意識する:課題・予算・決裁者・時期。この4つが分かるほど、受注の見通しを立てやすくなります。分かっていない項目が、次の商談で聞くことです。
- 決裁者を早く確認する:面談相手が決裁者でないまま提案を重ねると、最後に振り出しに戻ることがあります。「ご決裁はどなたが」を早い段階で聞きます。
- 先方の言葉で記録する:「コスト削減したい」を「予算が厳しい」と書き換えると、意味が変わります。要約は解釈が入る作業です。
- 宿題を持ち帰りすぎない:その場で答えられることは答えます。持ち帰りが多いほど、次の接触までの時間が空きます。
- 個人情報の扱い:面談者の氏名や連絡先など、特定の個人を識別できる情報は個人情報にあたります(個人情報保護法2条)。共有範囲を決め、担当者の退職・異動時の管理も決めておきます。
- 失注も記録する:失注理由は次の提案の材料です。価格なのか、機能なのか、タイミングなのかを残します。
よくある質問
Q. 商談記録はどのくらいの分量が適切ですか?
A. 読み返して次の一手が決まる程度にまとめます。会話をすべて書き起こす必要はありません。
Q. いつ書くのがよいですか?
A. 商談の直後です。移動中でも要点だけ書き留めます。時間がたつと細部が抜けやすくなります。
Q. 上司に共有すべきですか?
A. 共有すると助言や同行の判断が得られます。特に決裁者に会えていない案件は、早めに相談すると進めやすくなります。
参考(2026年10月時点):e-Gov法令検索 個人情報の保護に関する法律(第2条)