名刺の書き方
名刺は、初対面で自分と会社を伝える道具です。載せられる情報は限られるため、何を載せるかより何を載せないかが設計になります。連絡してほしい手段を絞り、覚えてほしいことを1つに決めると、渡した後に効く名刺になります。あわせて、受け取った名刺は個人情報で、整理の仕方によっては個人情報保護法の決まりが掛かります。
名刺の書き方 5ステップ
- 会社名と役職(部署)を書く
- 氏名と、読みが伝わるローマ字を書く
- 連絡してほしい電話番号とメールを1つずつ書く
- 住所とURLを書く(要らなければ空けておく)
- 印刷して、字の大きさや欠けがないかを確かめる
記入項目の書き方
- 氏名:いちばん大きく出る所です。読み間違えられやすい名前は、ローマ字の欄で読みが伝わります。
- ローマ字:「Taro Sato」のように。海外の相手にも読める形にします。
- 会社名:「株式会社」は略さずに書きます。個人事業主は屋号を書きます。
- 役職:「営業部 課長」のように、部署と役職をまとめて書きます。社内だけの呼び名は、相手に伝わりません。
- 電話・メール:欄は1つずつです。代表番号と直通のどちらを載せるか、個人のメールか窓口のメールかを決めて書きます。
- 住所・URL:訪ねてきてもらう可能性がある所の住所を書きます。URLは会社や事業のページを書きます。
書き方の注意点
- 情報を絞る:連絡してほしい手段を決めて、それを載せます。たくさん載せると、どこに連絡すればよいか迷わせます。
- 受け取った名刺は個人情報:名刺の情報を業務用のパソコンの表計算ソフトなどに入力・整理していると個人情報データベース等にあたり、安全管理の措置などの決まりが掛かります(個人情報保護法23条など)。自分の名刺入れに、他人には検索しにくい自分だけの分け方で入れているだけなら、あたらないとされています(個人情報保護委員会のガイドライン)。
- 名刺交換で得た情報の使い道:名刺交換で受け取った情報を、今後の連絡や、会社の宣伝の冊子・メールを送ることに使うなら、取得の状況から利用目的が明らかなので、利用目的の通知は要らないとされています(同ガイドライン)。
- 広告のメールを送る時:名刺のように書面でメールアドレスを知らせてくれた相手には、前もって同意をもらっていなくても広告のメールを送れます(特定電子メール法3条1項2号・施行規則2条)。ただし、送らないでほしいと言われたら送れません(3条3項)。送信者の名前と、断る時の連絡先も表示します(4条)。
- 肩書きは対外的な言葉で:「チーフエバンジェリスト」のような社内呼称は、相手に役割が伝わりません。併記するか、平易な表現にします。
- 退職時の扱い:自分の名刺は破棄します。受け取った名刺は、会社の決まりに従って引き継ぐか処分します。私的に持ち出さないことです。
よくある質問
Q. 名刺に顔写真を入れるべきですか?
A. 覚えてもらいやすくなる利点があります。ただし、この様式には写真を入れる欄がありません。
Q. 個人事業主はどんな肩書きを書けばよいですか?
A. 「代表」などと書きます。屋号があれば、会社名の欄に屋号を書きます。
Q. 受け取った名刺は捨ててよいですか?
A. 個人情報として適切に廃棄します(シュレッダーなど)。会社の資産として管理している場合は、社内ルールに従ってください。
参考(2026年11月時点):個人情報の保護に関する法律(e-Gov法令検索)・個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)(個人情報保護委員会)・特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(e-Gov法令検索)・特定電子メールの送信の適正化等に関する法律施行規則(e-Gov法令検索)