指導報告書の書き方
指導報告書は、家庭教師や個別指導で、その日の授業内容と生徒の様子を保護者へ伝える書類です。保護者が知りたいのは進度そのものより「うちの子は伸びているのか」「家で何をさせればいいのか」の2点。この2つに答える報告書は読まれ、答えない報告書は溜まっていきます。
指導報告書の書き方 5ステップ
- 指導日・時間・科目・単元を書く
- 実施した内容を具体的に書く(教材名とページまで)
- 生徒の理解度と、できるようになったことを書く
- つまずいている点と、その原因の見立てを書く
- 次回までの家庭学習の課題を、量と期限を決めて書く
記入項目の書き方
- 指導日・時間:実施時間は月謝の根拠にもなります。延長や短縮があれば理由を添えます。
- 単元・教材:「数学」ではなく「一次関数のグラフ(学校ワークp.42-45)」。保護者が学校の進度と照らせます。
- できるようになったこと:ここを必ず書きます。「正負の数の乗除で符号を間違えなくなった」など、小さくても具体的に。
- つまずき:「分からない」ではなく「分数の約分で止まる」と特定します。原因の見立ても添えます。
- 家庭学習の課題:「復習しておいてください」ではなく「p.46の1〜5を、水曜までに」と量と期限を決めます。
- 次回の予定:次に何をやるかを書いておくと、生徒が準備できます。
書き方の注意点
- できたことを先に書く:課題から書き始めると、保護者は「うちの子はダメなのか」と受け取ります。順序を変えるだけで伝わり方が変わります。
- 専門用語を使わない:「因数分解の公式が定着していない」より「かけ算の形に直す練習が、あと数回必要です」。読む相手は教科の専門家ではありません。
- 量を決めた課題を出す:「復習しておく」は実行率が低く、「p.46の1〜5」は実行されます。次回に確認することも書き添えます。
- 家庭の事情に踏み込まない:生活習慣や家庭環境への言及は、伝え方を誤ると信頼を損ねます。事実の報告にとどめ、必要なら口頭で相談します。
- 個人情報の扱い:成績や学習状況は個人情報です。他の生徒の名前を比較で出すことは避けます。
よくある質問
Q. 指導報告書は毎回書く必要がありますか?
A. 毎回が理想ですが、続かないなら簡略版を毎回+詳細版を月1回にする方法もあります。途切れるより短くても続けるほうが価値があります。
Q. 成績が伸びていないときはどう書きますか?
A. 点数以外の変化を探します。学習時間、取り組む姿勢、解き直しの習慣など、先行して変わる指標を報告すると保護者は安心します。
Q. どのくらいの分量が適切ですか?
A. A4で半分〜1枚程度です。長いと読まれません。伝えたいことが多い日は、上位2点に絞ります。