企画書の書き方
企画書は、新しい取り組みを提案し、承認や協力を得るための文書です。通る企画書に共通するのは「解決したい課題」から始まっていること。やりたいことから書き始めると、読み手には「思いつき」に見えます。課題→打ち手→効果→必要な資源、の順に並べると、判断に必要な情報が自然に揃います。
企画書の書き方 5ステップ
- 解決したい課題を、事実と数字で示す
- その課題を放置した場合に何が起きるかを書く
- 打ち手(企画の内容)を具体的に書く
- 期待できる効果を、できる限り数字で見積もる
- 必要な費用・人員・期間と、想定リスクを書いて提出する
記入項目の書き方
- 課題:「◯◯が不便」ではなく「問い合わせの40%が同じ質問で、対応に月◯時間かかっている」。数字があると議論が進みます。
- 背景:なぜ今なのか。市場の変化、制度改正、競合の動きなど。
- 企画の概要:何をするかを3行で。詳細は後段に回します。
- 期待効果:定量(削減時間・売上・件数)と定性(満足度・ブランド)を分けます。定量が1つもない企画は通りにくいです。
- 費用・体制:初期費用と継続費用、必要な人員と工数。
- スケジュール:開始から効果が出るまでの見通し。マイルストーンを置きます。
- リスクと対策:うまくいかない可能性と、その場合の撤退条件。書いてあると信頼されます。
書き方の注意点
- 課題から始める:「◯◯をやりたい」で始まる企画書は、読み手に必要性を伝えられません。課題を共有できれば、打ち手の議論に進めます。
- 効果は控えめに見積もる:過大な効果を書くと、実行後に評価されません。根拠のある範囲で見積もり、算出方法も添えます。
- 撤退条件を書く:「◯か月で◯に届かなければ中止」と書いてあると、決裁者は始めやすくなります。始める許可より、止める基準のほうが承認を助けます。
- 1枚で伝わる要約を付ける:詳細な資料の前に、A4で1枚の要約を置きます。読み手は全部読まない前提で作ります。
- 反対意見を先に書く:予想される懸念と、それへの回答を先に載せると、議論が本題から始まります。
よくある質問
Q. 企画書はどのくらいの分量が適切ですか?
A. 要約1枚+詳細数枚が基本です。分量より、判断に必要な情報が揃っているかが重要です。
Q. 効果を数字にできない企画はどうしますか?
A. 間接的でも定量化を試みます。削減できる時間、防げるリスク、対象人数など。難しければ、何をもって成功とするかの基準だけでも明示します。
Q. 企画書と稟議書はどう違いますか?
A. 企画書は提案して議論するための文書、稟議書は決裁を得るための文書です。企画が固まった後に稟議へ進むのが通常の流れです。