社内提案書の書き方
社内提案書は、業務の改善や新しい取り組みを社内に提案するための文書です。予算の決裁を求める稟議書、事業として立ち上げる企画書と違い、社内提案書はまず「やってみる」ことの合意を得るためのもの。だから通りやすい提案書には共通点があり、小さく始められる形になっていることが決め手になります。
社内提案書の書き方 5ステップ
- 提案のタイトルと提案者を書く
- 現状の課題を、具体的な事実で示す
- 提案する内容を書く
- まず試す範囲(対象・期間・規模)を書く
- 必要な協力と、効果を測る方法を書いて提出する
記入項目の書き方
- 課題:「非効率」ではなく「毎週◯時間、同じ転記作業に使っている」。自分が困っていることから書くと説得力が出ます。
- 提案内容:何をどう変えるか。既存のやり方との違いを明確に。
- 試す範囲:「まず1部署・1か月」。全社一斉より圧倒的に通りやすくなります。
- 必要な協力:予算、人手、他部署の協力、システム変更。ゼロ円でできるなら明記します。
- 効果の測り方:何が改善したと判断するか。作業時間、件数、エラー率など。
- 想定される反対意見:先に書いて回答を添えると、議論が本題から始まります。
書き方の注意点
- 小さく始める形にする:「全社で導入」は検討が長引きます。1部署・1か月・費用ゼロの試行なら、判断のハードルが大きく下がります。
- 自分でやる範囲を示す:「誰かがやってくれれば」という提案は動きません。自分が何を担うかを書くと、実行の見通しが立ちます。
- 現場の困りごとから書く:経営課題から入ると評論に見えます。日々の業務で困っている具体例のほうが、共感を得られます。
- 企画書・稟議書との違い:社内提案書=やってみることの合意/企画書=事業として組み立てる/稟議書=金額を伴う決裁。段階が違います。提案が通ってから企画書、金額が決まってから稟議書へ進みます。
- 効果測定を先に決める:試行後に「良かった気がする」では本格導入に進めません。測る指標を最初に決めておきます。
- 却下されても記録を残す:時期が来れば通ることがあります。提案と却下理由を残しておくと、次に出すときの材料になります。
よくある質問
Q. 提案書はどのくらいの分量が適切ですか?
A. A4で1枚が理想です。読む時間が短いほど検討が早く始まります。
Q. 費用がかかる提案はどう書きますか?
A. まず費用ゼロで試せる範囲を提案し、効果が出てから稟議へ進む二段構えにすると通りやすくなります。
Q. 上司に相談してから出すべきですか?
A. 事前に一言相談しておくと、提出後の展開が速くなります。文書だけで初見の提案は、判断に時間がかかります。