生徒募集チラシの書き方
生徒募集チラシは、家庭教師や塾が生徒を集めるための広告物です。効果を上げたい気持ちから表現が大きくなりがちですが、合格実績や料金の書き方には法律上の制約があります。特に「実際より著しく優良」と受け取られる表示は景品表示法違反となり、措置命令や課徴金の対象になります。守りながら伝えるのが、この広告の要点です。
生徒募集チラシの書き方 5ステップ
- 誰に届けたいかを絞る(学年・地域・目的)
- 見出しで、対象と提供内容を一言で伝える
- 指導内容・講師の経歴・料金を具体的に書く
- 合格実績を書く場合は、条件を明示する
- 問い合わせ方法と期限を書いて印刷・配布する
記入項目の書き方
- 見出し:「◯◯中学校の生徒へ 定期テスト対策専門」。対象を絞るほど刺さります。
- 指導内容:科目、1回の時間、回数、指導形式(訪問・オンライン)。
- 講師の経歴:学歴・指導歴・得意分野。事実に基づく範囲で書きます。
- 料金:月謝、入会金、教材費、交通費。後から加算される費用を隠さないことです。
- 合格実績:書く場合は対象期間・在籍条件・人数を明示します。
- 問い合わせ:電話・メール・申込フォーム。受付時間も添えます。
書き方の注意点
- 合格実績の表示条件:「◯◯高校合格」と書く場合、いつの実績か・何人中何人か・その生徒がどのくらい在籍していたかが不明だと、優良誤認表示にあたるおそれがあります。短期間だけ在籍した生徒を実績に数えるのは典型的な問題例です。
- 打消し表示に注意:「※個人の感想です」「※一部条件があります」を極端に小さく書いても、打消しの効果は認められません。条件は本文と同程度の大きさで、近い位置に書きます。
- 料金の有利誤認:「今だけ無料」と書きながら常時実施している、通常価格を実際より高く見せて割引率を強調する——こうした表示は有利誤認表示にあたります。
- 特定商取引法の広告表示:訪問販売や電話勧誘に該当する場合、事業者名・住所・電話番号・責任者名などの表示義務が生じます。個人で行う場合も対象になり得ます。
- ポスティングのルール:「チラシお断り」の掲示がある集合住宅への投函は、住居侵入や不法行為として問題になることがあります。管理会社の許可を得るのが安全です。
- 生徒の写真・氏名:合格者の顔写真や実名を載せるには、本人と保護者の同意が必要です。書面で残してください。
よくある質問
Q. 合格実績を書かないと弱くなりませんか?
A. 実績以外にも訴求点はあります。指導方針、面談の丁寧さ、返金規定、体験授業。実績を盛るより、確認できる強みを書くほうが安全で長く効きます。
Q. チラシに料金を書かないほうが問い合わせは増えますか?
A. 問い合わせは増えても、料金が合わない相手が多くなります。時間対効果では明示するほうが有利です。
Q. ポスティングは何枚くらい配れば反応がありますか?
A. 地域と内容によりますが、反応率は一般に1%を大きく下回ります。対象を絞って配布地域を選ぶほうが効率的です。