フェイスシートの書き方
フェイスシートは、利用者の基本情報を1枚にまとめた「顔となる書類」です。詳細に掘り下げるアセスメントシートと違い、フェイスシートは関わる全員が最初に見る要約。だから重要なのは網羅性ではなく選別で、初めてその人に関わる職員が3分で必要なことを掴めるかどうかが基準になります。
フェイスシートの書き方 5ステップ
- 氏名・生年月日・住所・連絡先を記入する
- 家族構成とキーパーソン、緊急連絡先を記入する
- 要介護度・認定期間・利用中のサービスを記入する
- 疾患・服薬・アレルギー・かかりつけ医を記入する
- 本人の特徴(性格、好み、コミュニケーションの取り方)を記入する
記入項目の書き方
- キーパーソン:意思決定に関わる家族。続柄と連絡先、日中つながる時間帯まで書きます。
- 緊急連絡先:優先順位を付けて2件以上。第1が不在のときに詰まりません。
- 要介護度・認定期間:更新時期が分かると、アセスメントの実施時期を逃しません。
- 医療情報:疾患名、服薬、アレルギー、かかりつけ医と主治医の連絡先。緊急時に真っ先に見る欄です。
- コミュニケーション:耳が遠い、右側から話しかける、文字なら伝わる、など。初対面の職員に最も役立つ情報です。
- 本人の好み・こだわり:呼ばれ方、食事の好み、譲れない習慣。関係づくりの入口になります。
書き方の注意点
- アセスメントシートとの違い:アセスメント=課題を分析するための詳細な記録/フェイスシート=関わる人が共有する要約。役割が違うので分けて作ります。フェイスシートに全部詰め込むと使われなくなります。
- 1枚に収める:2枚になると後半が読まれません。詳細はアセスメントシートへ回し、ここは要約に徹します。
- 緊急時に使える配置に:医療情報と緊急連絡先を上部にまとめます。事故発生時に探す時間をなくすためです。
- 更新のルールを決める:要介護度、服薬、連絡先は変わります。更新日と記入者を必ず入れ、認定更新のたびに見直します。
- 個人情報として管理する:氏名・住所・病歴が含まれます。病歴は要配慮個人情報にあたるため、保管場所とアクセス権限を限定します。
- 本人の人となりを書く:情報の羅列だけでは、その人が見えません。生活歴や好みを一言入れると、ケアの質が変わります。
よくある質問
Q. フェイスシートは誰が作りますか?
A. 初回のアセスメントを行った担当者が作成し、以後は担当者が更新するのが一般的です。
Q. どのくらいの頻度で更新しますか?
A. 要介護認定の更新時と、状態や連絡先に変化があったときです。少なくとも年1回は見直します。
Q. 家族に見せてもよいですか?
A. 本人・家族の情報なので共有できます。ただし他の利用者の情報が含まれない形にし、持ち出しのルールを決めておきます。