予算書の書き方
予算書は、団体が1年間に使う予定のお金を、費目ごとに事前に示す書類です。町内会・自治会・PTA・サークルなどで作られ、総会での承認を受けて初めて執行できるのが原則。作り方の基本は前年の決算を土台に、増減の理由を説明できる形で積み上げることで、根拠のない数字が並ぶと総会で必ず止まります。
予算書の書き方 5ステップ
- 前年度の決算(実績)を並べる
- 収入の見込みを立てる(会費、助成金、繰越金)
- 支出を費目ごとに積み上げる
- 予備費を計上する
- 収支が均衡することを確認し、総会に諮る
記入項目の書き方
- 前期繰越金:前年度決算の次期繰越金と一致させます。ここがずれると全体が合いません。
- 会費収入:「◯世帯×◯円×12か月」と単価×数量で書きます。加入世帯数の減少を見込むかも判断します。
- 行事費:行事ごとに分けます。前年実績と並べると増減の説明がしやすくなります。
- 予備費:予定外の支出に備える枠。総額の5〜10%程度を目安にする団体が多くあります。
- 積立金:大規模な修繕や記念行事のための積立。目的と目標額を明示します。
- 前年比:各費目に前年実績を併記します。これがあると説明が半分で済みます。
書き方の注意点
- 前年実績を必ず併記する:予算額だけの表は、多いのか少ないのか判断できません。前年決算と並べ、差が大きい費目には理由を注記します。
- 予備費は入れておく:予備費がないと、予定外の支出のたびに臨時総会が必要になります。使途は会計担当の判断で執行できる範囲を決めておきます。
- 繰越金が多い場合の説明:繰越が積み上がっていると「会費が高すぎる」と指摘されます。目的別の積立として区分すると説明しやすくなります。
- 承認を得てから執行する:予算は総会の承認事項です。承認前の支出や、予算を超える支出は、後から問題になります。
- 決算と対応させる:予算書と決算書で費目の並びと名称を揃えます。揃っていないと予算対比ができません。
- 会計年度を明記する:「令和◯年4月1日〜令和◯年3月31日」。年度が曖昧だと繰越金の照合ができません。
よくある質問
Q. 予算を超えて支出してもよいですか?
A. 原則は認められません。費目間の流用や予備費からの充当をどこまで認めるか、会則で定めておくと運用しやすくなります。
Q. 予算書に決まった様式はありますか?
A. ありません。収入の部・支出の部・予備費が読み取れれば十分です。前年比を入れる形が実務的です。
Q. 年度途中で大きな支出が必要になったら?
A. 予備費で賄えなければ、補正予算を組んで臨時総会または次回総会で承認を得ます。