回覧文書の書き方
回覧文書は、同じ情報を複数の人に順番に読んでもらい、読んだ証跡を残す文書です。掲示板やメール一斉配信と違い、誰が読んで誰が読んでいないかが分かるのが利点。その代わり途中で止まると後ろの人に永久に届かないという弱点があるため、期限と回覧順、そして止まったときの連絡先を必ず書いておきます。
回覧文書の書き方 5ステップ
- 発信日・発信者・件名を書く
- 本文を簡潔に書く(回覧文書は読み飛ばされる前提で短く)
- 回覧する順序を、氏名または部署の一覧で示す
- 各人が押す確認印欄と、確認日欄を作る
- 回覧期限と、最後に誰へ返すかを明記して出力する
記入項目の書き方
- 発信日・発信者:いつ誰が出したか。問い合わせ先を兼ねるため部署と内線も書きます。
- 件名:「◯◯についてのお知らせ」ではなく「◯月◯日 全館停電のお知らせ」のように、件名だけで内容が分かる形に。
- 本文:長いと最初の人で止まります。詳細は別紙にして、本文は要点だけにします。
- 回覧順:席順や役職順に並べます。出張が多い人は後ろに回すと滞りにくくなります。
- 確認印欄:押印または署名と日付。日付があると、どこで止まったかが分かります。
- 回覧期限:「◯月◯日までに最終者まで」と書き、最後に返却する先を明記します。
書き方の注意点
- 止まる前提で設計する:不在・休暇・出張で回覧は必ず止まります。「不在の場合は飛ばして次の方へ」と書いておくと、1人の不在で全体が止まりません。
- 期限を過ぎたら回収する:期限を過ぎても戻らない場合は、発信者が回収に動きます。放置すると誰が読んだか永久に分からなくなります。
- 緊急のものは回覧にしない:回覧は最後の人に届くまで時間がかかります。緊急連絡はメールや掲示、朝礼を使い、回覧は記録が必要な連絡に限ります。
- 個人情報を載せない:多数の目に触れる前提です。個人の氏名や連絡先を含む内容は、回覧ではなく個別配布にします。
- 電子回覧に置き換える:グループウェアの既読機能を使えば、止まらず記録も残ります。紙の回覧は押印が必要な場合に限る運用が効率的です。
よくある質問
Q. 確認印は必ず必要ですか?
A. サインでも構いません。重要なのは「誰がいつ読んだか」が残ることです。
Q. 回覧が戻ってこない場合はどうしますか?
A. 回覧順を見て、最後に日付が入っている人の次の人に確認します。日付欄があるとここで役立ちます。
Q. 読んだ内容を忘れられてしまいます。
A. 回覧は記録用と割り切り、周知そのものは朝礼や掲示と併用します。回覧だけで伝達を完結させないのが実務的です。