会計報告書の書き方
会計報告書は、町内会・自治会・PTA・サークルなどの団体が、一定期間のお金の動きを構成員に報告する書類です。企業会計と違い難しい決まりはありませんが、前期繰越金+収入−支出=次期繰越金という式が合っていることと、残高が通帳・現金と一致していることの2点が揃っていれば、報告として成立します。逆にここが合わないと総会で必ず止まります。
会計報告書の書き方 5ステップ
- 対象期間(◯年◯月◯日〜◯年◯月◯日)を書く
- 前期繰越金を書く
- 収入を費目ごとに集計する(会費・寄付・助成金・雑収入など)
- 支出を費目ごとに集計する(行事費・消耗品費・通信費・慶弔費など)
- 次期繰越金を計算し、通帳残高+現金残高と一致することを確認する
記入項目の書き方
- 対象期間:会計年度と一致させます。年度途中で担当が交代した場合は引継日も注記します。
- 前期繰越金:前年度の会計報告書の「次期繰越金」と同じ額です。ここがずれると全体が合いません。
- 収入の部:費目ごとに件数と金額。会費なら「◯世帯×◯円」と単価×数量で書くと検算できます。
- 支出の部:領収書の有無を確認しながら集計します。領収書が出ない支出(慶弔金など)は支払記録を残します。
- 次期繰越金:前期繰越+収入−支出。この額が期末の通帳+現金と一致するか必ず突き合わせます。
- 備考:特別な支出や、翌年度に持ち越す未払い・未収があれば注記します。
書き方の注意点
- 残高が合わない時:多いのは①現金の記録漏れ②立替の精算忘れ③口座の利息や手数料の未計上④期をまたぐ支払い。この4つを先に確認すると大半が解決します。
- 会計監査を受ける:監事による監査を受け、監査報告を添えるのが通例です。監事は会計担当以外の人が務めます。通帳の原本と領収書の束を用意します。
- 領収書の保管:法定の義務はありませんが、少なくとも次の総会で説明できるまで、実務上は5年程度保管する団体が多いです。
- 予算との対比:予算額と実績額を並べて示すと、差が出た理由を説明しやすくなります。大きな差には注記を付けます。
- 口座の名義:団体名義の口座にするのが原則です。個人名義のままだと、担当交代や相続の際に凍結される危険があります。
よくある質問
Q. 会計報告書に決まった様式はありますか?
A. 法定様式はありません。前期繰越・収入・支出・次期繰越の4つが読み取れれば十分です。
Q. 1円合わないときはどうすればよいですか?
A. 無理に「雑費」で埋めず、原因を探します。どうしても不明な場合は「現金過不足」として計上し、その旨を注記して総会に諮ります。
Q. 繰越金が多すぎると問題ですか?
A. 法的な問題はありませんが、会費の使途について説明を求められることがあります。目的別の積立として区分しておくと説明しやすくなります。