44通送って、返信ゼロ。
ソニーとホンダがEV事業を中止したニュースが流れてきた。大企業でも「やってみたけどダメだった」がある。
じゃあ個人開発者が「ダメだった」のは当たり前じゃないか?
——と、自分を慰めているのは、営業メール44通送って返信ゼロだった男です。
何を売ろうとしたのか
影武者システム。家庭教師の勤怠管理を自動化するツール。月額500円。
- Googleカレンダーから授業記録を自動取得
- スプレッドシートで月謝を自動計算
- PDF請求書を自動生成
- セットアップ5分
悪くないプロダクトだと思った。自分が6年間、手作業で苦しんだ問題を解決するために作ったんだから。
問題は、「誰に」「どう」伝えるかだった。
44通の内訳と惨敗の記録
送った先は、家庭教師派遣会社、個人契約のマッチングサイト運営、教育系スタートアップ。
1通1通、相手のサイトを見て、事業内容に合わせた文面を書いた。テンプレのコピペじゃない。ちゃんと個別に書いた。
それでもゼロ。
何がダメだったのか
冷静に振り返ると、原因は明確だった。
派遣会社には自社システムがある。「うちのツール使いませんか?」は余計なお世話。
2. 送り先の温度が低すぎた
問い合わせフォームから営業メール。受け取る側は「また営業か」としか思わない。
3. 「困っている人」に届いていなかった
実際に事務作業で困っているのは個人契約の家庭教師本人。会社に送っても意味がない。
それでも海外94通に挑んだ理由
国内44通で心が折れかけた。でも、こう思った。
「国内がダメなら、世界に出ればいい」
家庭教師は日本だけの文化じゃない。英語圏、ヨーロッパ、東南アジア——世界中に個人の家庭教師はいる。
LPを英語化し、9言語のメールテンプレートを用意し、65カ国以上の教育系企業を調査。
そして94通、発射。
結果と学び
正直に言う。海外94通の結果もまだ劇的な成果は出ていない。
でも、44通の時とは明確に違うことがある。
ターゲット不明確。「誰でもいいから使って」感。問い合わせフォームからの冷たい営業。返信ゼロ。
ターゲットを絞り込み。事業規模・地域・課題を調査した上でアプローチ。価格戦略も$9.99に再設計。開封率・クリック率のデータが取れるように改善。
「量」じゃなく「質」を変えた。
44通の失敗がなければ、94通の改善はなかった。
個人契約の家庭教師に伝えたいこと
この記事を読んでいるあなたが個人契約の家庭教師なら、事務作業の大変さは身に染みてわかるはず。
- 月末に生徒ごとの授業回数を数える
- 電卓で月謝を計算する
- Wordで請求書を作る
- LINEで保護者に報告する
その作業、全部自動化できます。
44通の営業メールに誰も返信してくれなかった。でも、このツールが解決する「問題」は確実に存在する。なぜなら、6年間自分がその問題に苦しんだから。
営業メール44通は失敗した。でも、プロダクトは失敗していない。
使ってくれる人を、まだ探している途中だ。
家庭教師の勤怠管理、まだ手作業でやってませんか?
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