前回のあらすじ
【第4回】影武者システム誕生編では、自分用ツールを「製品」にする決意と、自動セットアップという難題に挑んだ話を書いた。
プロダクトの核はできた。次は売る仕組みを作る番だ。
「売る」ために必要なもの
システムができても、売れなければ意味がない。売るためには少なくとも以下が必要だった。
ランディングページ(LP)
製品の魅力を伝えて、購入を促すウェブページ。
決済システム
お金を受け取る仕組み。クレジットカード決済。
購入後の自動フロー
決済完了 → メール送信 → セットアップ案内。全部自動で。
普通の会社なら、LPはデザイナーに、決済はエンジニアに、メールはマーケターに頼む。
僕にはそんな予算はない。全部自分(とAI)でやるしかない。
Stripe決済 ― 未知の領域
オンライン決済と言えばStripe。名前は知っていた。でも「APIキー」「Webhook」「サブスクリプション」…何一つ意味がわからなかった。
実際、決済リンクの作成自体はシンプルだった。問題はその後だ。
「ユーザーが購入したら、自動でメールを送って、セットアップ画面に案内する」
この自動化のために、Webhookという仕組みを使う必要があった。Webhookとは、「Stripeで何かイベントが起きたら、こっちのサーバーに教えてね」という通知のことだ。
LP制作 ― デザイン未経験でも
次はランディングページ。これも当然、自分でデザインしたことなんてない。
Claude Codeが出してきたのは、ちゃんとレスポンシブ対応の、アニメーション付きの、プロっぽいLP。
HTMLもCSSもまったく書けない自分が、「もうちょっとここの余白広げて」「ボタンの色変えて」と指示するだけで、リアルタイムにページが変わっていく。
購入後の自動フロー
最も苦労したのが、購入からセットアップまでの自動化の流れだ。
ユーザーがLPで購入ボタンを押す
Stripeの決済画面に飛ぶ。カード情報を入力。
決済完了 → Webhook発火
Stripeが「支払い完了」を自動通知してくれる。
自動でアクティベーションメールを送信
セットアップ用のリンクが記載されたメールが届く。
ユーザーがリンクをクリック
Google認証して、セットアップが自動で始まる。
完了
購入から数分で、システムが使える状態になる。
このフローの中で、一つでも歯車が噛み合わないと全体が止まる。Webhookが届かない、メールが送れない、セットアップが途中でエラーになる…。何十回もテストして、一つずつ潰していった。
全部、一人で作った
ここまでの作業を振り返ると、自分でもちょっと信じられない。
| 作業 | 普通なら | 実際 |
|---|---|---|
| 勤怠管理システム開発 | バックエンドエンジニア | 自分 + Claude Code |
| 自動セットアップ | インフラエンジニア | 自分 + Claude Code |
| Stripe決済導入 | 決済専門エンジニア | 自分 + Claude Code |
| LP制作 | デザイナー + コーダー | 自分 + Claude Code |
| 自動メール配信 | マーケティングエンジニア | 自分 + Claude Code |
これらを外注したら、いくらかかるだろう?100万?200万?
実際にかかったのは、Claude CodeのMaxプランの月額料金だけだ。
次回予告
【第6回】技術スタック編 — GASの限界にぶち当たり、Cloudflare Workersに移行する決断。技術的な話だが、「なぜ引っ越したのか」は未経験者にもわかるように書く。
家庭教師の勤怠管理、まだ手作業でやってませんか?
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