前回のあらすじ

【第3回】Claude Codeとの出会い編では、Claude Codeによってコピペ地獄から解放され、開発速度が劇的に上がった話を書いた。

機能が次々に形になっていく中で、一つの思いが生まれた。

「これ、俺だけが使うのもったいなくない?」

Claude Codeと一緒に作ったシステムは、最初は完全に自分専用だった。

自分のGoogleカレンダーに授業を入れたら、自分のスプレッドシートに自動記録される。月末には自分用の請求書PDFが出てくる。

毎月2〜3時間かかっていた作業が、ゼロになった。

2〜3h
Before: 月末の事務作業
0分
After: 完全自動化
6年分
取り戻した時間

使い始めて1ヶ月。あまりにも快適すぎて、ふと思った。

同じことで困ってる家庭教師、他にもいるんじゃないか?

個人の家庭教師は全国にたくさんいる。そして全員が同じ悩みを抱えているはずだ。勤怠管理がめんどくさい。請求書作るのがだるい。でもちょうどいいツールがない。

「影武者」という名前

プロダクト化すると決めた時、最初にやったのは名前を考えることだった。

👨
このシステム、名前つけたいんだよな。勤怠管理を「自分の代わりにやってくれる」感じの…
🟠
「影武者」はどうですか?本人の代わりに立つ存在、という意味です。
👨
影武者…。めちゃくちゃいいじゃん。

影武者システム。 勤怠管理という面倒な仕事を、あなたの代わりにやってくれる影武者。

名前が決まった瞬間、「これは本当に製品にするんだ」という実感が湧いた。

自分用→他人用の壁

ここからが想像以上に大変だった。

自分用のツールと、他の人に使ってもらう製品はまったく別物だ。

自分用ツール

自分のGoogleアカウントで動けばいい

設定は手動でOK

バグがあっても自分で直せる

見た目は気にしない

ドキュメントは不要

製品として提供

誰のGoogleアカウントでも動く必要がある

セットアップは自動化必須

バグがあったらユーザーが困る

見た目は信頼感に直結

使い方の説明が必要

特に大きかったのがセットアップの問題だ。

自分で使うなら、スクリプトエディタを開いてコードを貼り付けて…というやり方でもいい。でも家庭教師の人たちに「スクリプトエディタを開いてください」なんて言えるわけがない。

ユーザーは何もしなくていい。ボタンを押すだけで全部セットアップされる。

これを実現するために、また開発が始まった。

自動セットアップという難題

影武者システムの核心は「ユーザーのGoogleアカウント内にシステムを自動構築する」ことだ。

つまり、ユーザーが購入してセットアップボタンを押したら:

Googleアカウントの認証

ユーザーが権限を許可するだけ。

スプレッドシートを自動作成

勤怠記録用のシートが自動で出来上がる。

GASプロジェクトを自動構築

カレンダー連携、自動記録のプログラムが自動でセットされる。

トリガーを自動設定

毎日自動で授業をスキャンする仕組みが動き出す。

完了

ユーザーはもう何もしなくていい。影武者が勝手に働き始める。

この「ボタン一つで全自動」を実現するのに、どれだけの試行錯誤があったか。

プログラミング未経験の人間が、他人のGoogleアカウントに自動でシステムを構築する仕組みを作る。正直、何度も「これは無理なのでは」と思った。

でもClaude Codeは付き合ってくれた。

未経験者の武器は「しつこさ」
コードは読めない。エラーの意味もわからない。でも「こうしたい」は説明できる。そして何度でも「まだ動かない」と伝え続ける粘り強さだけは、誰にも負けない自信があった。

プロダクトとしての形が見え始める

セットアップの自動化が形になった時、「これは本当に売れるかもしれない」と思った。

家庭教師に必要なのは「Googleアカウント」だけ。

月額500円。缶コーヒー1本分で、毎月数時間の事務作業から解放される。

次回予告

【第5回】進化編 — Stripeで決済を導入し、LPを作り、自動セットアップを完成させる。プログラミング未経験者がここまでやれるとは、自分でも思っていなかった。

家庭教師の勤怠管理、まだ手作業でやってませんか?

影武者システムを見てみる