はじめに
この連載は、プログラミング経験が完全にゼロだった個人家庭教師が、AIの力を借りてSaaSプロダクト「影武者システム」を開発・リリースするまでの実話です。
「コードが書けないと、プロダクトは作れない」
そう思っている人に、この話を届けたい。
個人家庭教師、6年目のリアル
個人で家庭教師を始めて、気づけば6〜7年が経っていた。
生徒は複数。ご家庭ごとに授業の曜日も時間もバラバラ。テスト前には追加授業が入り、振替もある。それ自体は普通のことだ。
問題は、それを全部自分で管理しなきゃいけないということ。
カレンダーを見返して授業回数を手動でカウント
Excelに日付と時間を手打ち
生徒ごとに請求書を作成
金額を計算して、ミスがないかダブルチェック
保護者にメールで送付
生徒1人あたり約15〜20分
生徒が増えるほど比例して増える
月末の夜、毎月2〜3時間は潰れる
ミスが見つかると修正・再送でさらに時間消費
「めんどくさい」が限界を超えた日
正直に言う。最初の1〜2年は耐えられた。
生徒が3人、4人のうちは、まだ手作業でも回る。でも人数が増えてくると話が変わる。
毎月これ。毎月。
授業をすること自体は好きだ。生徒の成績が上がった時の顔を見るのは最高だ。
でも月末の事務作業だけは、年々しんどくなっていった。
「誰かに任せたい」でも選択肢がない
世の中にはいろんな業務管理ツールがある。塾向けのシステムだって存在する。
でも、個人の家庭教師にフィットするものがない。
- 塾向けシステム → 大規模前提。個人には機能過多で、月額も高い
- 汎用の勤怠管理 → 「授業」という単位に対応していない
- Excel管理 → 結局手作業。自動化されない
- メモ帳・手帳 → 論外。でも意外とこれでやってる人が多い
「自分専用のシステムが欲しい」
漠然とそう思い始めた。でもプログラミングなんてやったことがない。HTMLが何かすらよくわかっていなかった。
そしてAIと出会う
ある日、SNSで見かけた。
「AIにコードを書かせてアプリを作った」という投稿。
最初は半信半疑だった。AIが書いたコードなんて、ちゃんと動くのか?自分みたいな素人が使いこなせるのか?
でも、思った。
6年間ずっと「めんどくさい」と思い続けてきたこの作業。試してみる価値はある。
そしてこの判断が、まさか自分でSaaSプロダクトをリリースするところまで行くなんて、この時はまったく想像していなかった。
次回予告
【第2回】AIとの出会い編 — Claude Codeとの運命の出会い。「これ…本当にコード書いてくれるの?」から始まった、最初の一歩を振り返ります。
家庭教師の勤怠管理、まだ手作業でやってませんか?
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